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トライコーン株式会社 代表取締役 波木井卓 1965年 東京都大田区生まれ。 ...続きを読む |
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【第1回】ストイック
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ベンチャーナウの矢野さんから、FOUNDERに原稿を書いて欲しいというメールをいただいた。
光栄なことだ。原稿依頼をいただくきっかけは、トライコーンの株主構成が変わったというニュースではないかと推測している。
会社として一つの区切りとなったこのタイミングで、今までのトライコーンの歴史を振り返るのも悪くないと思い、原稿を書かせていただくことにした。
思い返せば、トライコーンを設立して、かれこれ8年となる。
トライコーンの前身のファーストニューズを立ち上げたのが31歳、今が39歳だから、ほぼ僕の30代の人生全てをトライコーンに使ってきたと言っても過言ではない。
30代の全ての資金、全ての時間、全ての精力をトライコーンに費やしてきた。
トライコーンは、創業者である僕が株式を9割持ち、残りの1割をベンチャーキャピタルのジャフコが持つという、インターネットベンチャーにしては珍しく、極めて資本構成が簡単な会社だった。
数多くのベンチャーキャピタルや事業会社などから出資を受けているインターネットベンチャーが多い中では、トライコーンは少々特殊な存在だったのかもしれない。
そんなトライコーンがジャスダックに上場しているセプテーニの子会社となった。
メール配信ASPという小さな業界ではあるが、その業界のトップ企業であるトライコーンが、今まで独立路線であったトライコーンが、なぜ?このニュースが発表になった日からほぼ一週間、僕は多くの方々からメールや電話をいただいた。
僕は自分自身が下したこの決断に対して疑念の余地はない。
僕には株式の所有よりもやらなければならないことがあるからだ。
それをこの原稿の中で少しづつ明らかにしていけたらと思う。
まず手始めに、僕自身の紹介の意味も含めて、最近の僕の一日のスケジュールなどを書いてみる。
次回からは学生時代から就職、起業、そして現在に至るまでの山あり谷ありの出来事を時系列で連ねていきたい。
トライコーンの歴史は、日本のインターネット黎明期の歴史と重なる部分も多く、特にメール業界に関しては今だから話せる舞台裏のようなものも多くある。
これも可能な限り話ができたらと思う。その後トライコーンを運営していく上でポイントになったことなどを書こうと思う。
12個のキーワードを並べる形で、将来起業を考えている方々へのメッセージになれば幸いである。
さて、僕はだいたい朝7時に起床する。
朝の支度の中で一番大切なのは、その日一日の行動スケジュールを立てることだ。
朝起きたらすぐに、PDAで一日の会議や訪問のスケジュールを確認し、多くのTODOの優先順位を立てる。
TODOにやらなければならない項目が10個、20個たまっているとちょっとブルーな気持ちになるが、やらねばならない。
できるだけ重要な事項を前倒しして行い、並列してできることは並列して行い、会議と会議の間の隙間時間を使ってできることは隙間時間を使ってやる。
時間の利用方法に関しては学生時代からの僕のテーマで、いかに時間を効率的に使って最大の効果を上げるかをいつも考えて行動するようにしている。
アドホックな用事も入ってくるが会社に行く前には一日の僕の行動スケジュールは決まっている。
会社には9時前に着く。
トライコーンの始業時間は10時だが、僕も含めてゼネラルマネージャーやマネージャーなど上の立場の人間ほど大体朝が早い。
出社してから最近は社長室にいることが多い。
創業してずっと営業で外出していることが多くあまり席を暖めることもなかったが、今は、どちらかというと管理的な仕事が多くなってきている。
ちなみに僕が一日に押す印鑑の回数は多い日で100回ぐらいになる。
契約書や社内の支払依頼書や様々な社内書類。
自然と印鑑が保管されている社長室で過ごすことが多くなる。
会社は、港区のビルの31階にある。
東京タワーや東京湾、レインボーブリッジなど東京中が見渡せる。
晴れている日はとても気分がいいし、夜景もきれいだ。
仕事はメールを使って行うことがほとんどだ。一日に受信するメールは1000通以上になる。
もちろん、迷惑メールやウィルスメールも多いし、メールニュースやメーリングリストのメールも多いので、全てを読んで全てに返信しているわけでもない。
社内に飛び交うメールを見ていれば、今どの部署でどんなことが起こっているかがだいたいわかる。
メールの数が多いため、メールをいかに効率的に処理できるかが仕事の能率に直結する。
僕は基本的に未読のメールをメールボックスに残して帰宅することはない。
すべてのメールをその日のうちに処理するようにしている。
退社するのはだいたい9時から10時ごろ。
この1、2年でこの退社時間が早くなったことが僕の生活の一番大きな変化だ。
会社を設立してから僕の退社時間は真夜中の1時半と決まっていた。
会社は何度か引越しをして場所が変わったが、会社の場所が移っても、偶然その場所から自宅までの終電がほぼ同じ時間だったのだ。
だから会社設立以来、だいたい退社は1時半。ちなみに会社が渋谷にあったころは、健康のことも考えて歩いて自宅まで帰ることも多かった。
真夜中の1時半に会社を出て、自宅まで1時間半かけて歩く。
自宅につくのは真夜中の3時頃だが、歩きながら仕事のことを考えていると時間が経つのはとても早かった。
その日のうちに帰るようになったこと。これは数年前は夢のような話だった。
さて、家に帰ってから僕のもうひとつの仕事が始まる。
夜11時から翌朝の2時まで、毎日スポーツジムに行って汗を流す。
日中会社では頭を思いっきり使い、夜ジムでは体を思いっきり使うというのが僕のポリシーだ。
ジムでは筋トレに1時間、ジョギングに1時間、水泳に30分というメニューをこなす。
当然、最後の水泳の時間は疲れきってほぼ死人状態である。
泳ぐというよりは、むしろプールに漂っているだけになる日も多いが、ジム通いは日曜日を除く毎日欠かさず続けている。
家に帰って寝るのは真夜中の3時ごろ。いわゆるバタンキューである。
不眠症になんてなる暇もない。睡眠時間は4時間程度だが、慣れてしまうと特につらくはない。
土日なども寝坊することもなく同じペースである。
むしろ人間が寝なくても良くなればもっと時間を有効に使えるのになあ、と小さいころから思っていた。
これが僕の一日のスケジュールだ。
自分自身の生活を一言で表すならば、まさに、ストイック。
次回はそんな僕の学生時代から就職するまでの話をしよう。
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| 2004/7/8 著者:波木井卓 [FOUNDER]
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