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新商品の認知度を上げ、見込み客を獲得するための各種プロモーション活動。なかでもインターネットの世界ではプロードバンド回線の普及により、アニメーション、動画・・・と、Webサイト上での表現力は急激に高まり、プロモーション活動の選択肢が多様化している。広告出稿担当者は力の入れ具合に頭を悩ませていることだろう。だが、今、メールメディアを利用したプロモーションも、大きな変革の時期を迎えているといわれている。今回は、このメールメディア広告にスポットをあて、テキスト系メールメディア広告を中心に現状を整理。メールメディア最大手GMOメディアアンドソリューションズの全面協力のもと、具体的媒体特性から実際に行なわれているメールプロモーション活動について、その実態と効果的な対策を検証。これからのメールメディア広告の行方を全8回の連載で明かにしていく。
GMOメディアアンドソリューションズ株式会社
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目次


第4回 これで失敗しない!メールメディア広告出稿術<後編>

タイトルや書き出しを中心にメールメディア広告で成功するための考え方について触れた第3回に続き、第4回では、クリック率を高める3つのポイントを紹介しながら、テキスト広告だからこそ知っておきたい登録読者の気持ちを引きつけるツボについて考えてみる。

◆なぜクリックされなかったのか

 メール広告の大きな特徴のひとつに、広告出稿者が地域や世代、年齢、趣味嗜好などを選択基準に配信先を限定することができ、同時に配信先限定のチケットやクーポンを送れるといった特徴がある。

 つまり、データベース(DB)に登録された登録者の属性によって絞り込まれたターゲットに向けて直接発信でき、さらに第2話でGMOメディアアンドソリューションズが運営する3つのメールメディアを例に「メールメディアの具体的商品構成」の項で紹介したように、さまざまなインセンティブが登録者の興味を喚起する仕組みになっている。これらはターゲティングメールの大きな特徴である。

 しかし、そうした配信先を絞り込む仕組みや興味を喚起する仕組みは、広告効果を上げるための有効な手段ではあっても、上手に活用しなければ宝の持ち腐れとなってしまう。
大手ネット広告代理店の株式会社セプテーニ・福岡裕高 執行役員/インターネット事業部長の言葉を借りれば、「どういう物語を書くかが大事」という広告文面作りのキーワードがそこに隠されている。

 そこで下の表をご覧いただきたい。GMOメディアアンドソリューションズのターゲティングメール「メールイン」の業種別クリック率の高いメール、低いメールの事例である。

求人関係でクリック率に違いが出た例
  A社 B社
タイトル 冬のパソコンアルバイト やる気があるあなたを求めています。
配信対象 20〜35歳 25 〜 34歳、埼玉県、千葉県
東京都、神奈川県、男性
配信数 13,000 10,500
クリックURL 5 3
クルックレート 13.50% 0.90%
 
不動産関係でクリック率に違いが出た例
  C社 D社
タイトル プレゼント付!横浜市・川崎市の住まいのイメージ調査 今がチャンス☆
住み替え・新入居の方へ
配信対象 25歳以上、東京都・神奈川県在住、既婚者、年収600〜 18〜39
配信数 48,000 12,000
クリックURL 6 3
クルックレート 4.80% 0.50%


 同じ業種で同じ媒体に出稿しているにも関わらず、クリック率にはあきらかな違いが出る。求人関係B社、不動産関係D社は、なぜここまでクリック率が低くかったのか。その理由を探ると以下のようになる。



わかりにくい書き出し(求人関係B社のケース)
 求人広告B社の文例(右図)を見てみよう。第3話でも触れたように、メール広告原稿の肝は書き出しの5行を読んでもらえるかにかかっている。つまり、最初の5行で最後まで読んでもらえるかが決まるのだ。求人関係B社の文例では、冒頭で“説明会の日時、場所はメールで”と謳ってリアクションを求めている。これはではいきなり壁を作ってしまい、この時点で続きを読む意欲を削いでしまう。

 さらに、キャリア説明会、会社説明会がいつどこで行われるかといった重要情報も記載されておらず、どのような人材を求めているかも明記されていない。
 福岡裕高 執行役員の分析は「わかりにくい」というのが結論である。

  求人関係B社文例
求人関係B社文例
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安易で不十分な内容(不動産関係D社のケース)
 では、不動産関係D社の文例(右図)を見てみよう。繰り返しになるが不動産広告では過剰なまでに物件説明を行い、興味のない人をふるい落とす目的を持った文面で構成されるケースが少なくない。その理由は、不動産の購入を考えている人は、どんな物件があるかに関心を持っているためだ。D社の文例では、景品でお客を呼び寄せようという狙いがありありと見えてしまう、もっと言えば景品目当てでやって来る人の多くは物件に関心を持っていない恐れが高いといっていいだろう。
さらに、どこにあって、どんな環境で、交通の便は、教育環境は……など、詳細な物件説明を求める不動産購入の対象者にとってあまりにも内容が薄い。

 福岡裕高 執行役員の分析によれば「安易すぎて、内容が不十分」ということになる。

  不動産関係D社文例 不動産関係D社文例
クリックすると拡大画像が見れます。




◆クリック率を高める原稿制作3つのポイント

 何はともあれ、右の図をご覧いただきたい。

 いくかつ浮かび上がる効果的な広告原稿制作に必要な構成要素の中から代表的な「インセンティブ」「マジックワード」「信頼感」の3つと、そのポイントとなる考え方を要約したものだ。もちろん、ここで紹介しなかった構成要素についても、よく専門家と相談しながら作成に着手することをお勧めしておく。

 では、3つの構成要素をどう文面に入れ込めば成功に結び付くのか、再びメールインの事例を参照していただきながら説明していきたい。

  原稿作成3つのポイント
原稿作成3つのポイント



効果的なインセンティブの提示
 インセンティブとは、簡単にいうとユーザーへのメリットの提示。大抵の場合プレゼントなどの懸賞を出稿企業側で用意し、それと絡めた広告を企画するということを指す。ここで紹介するのは、出稿企業側でプレゼントを用意し、メールインで配信したものだが、景品を用意しなくても、例えばGMOメディアアンドソリューションズのターゲティングメール「ふくびき.com」のように「福引き」を引いて賞品があたる仕組みや、「ポイントメール」のようにメールのURLをクリックするとポイントが溜まり賞品と引き換えができる仕組みなど、媒体側で既に用意されているインセンティブを上手く活用して文面に活かす方法もある。

 さて右の懸賞付きアンケートの文例を見てみよう。最初に懸賞付きであることを記述し、丁寧に自社の紹介とアンケートの趣旨と回答の処理方法を説明して回答者への不安を払拭している。また、回答方法や条件などを簡潔明瞭に、レイアウト的にも見やすく説明していることが分かるだろう。

  効果的にインセンティブを提示した文例
効果的にインセンティブを提示した文例
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件名:「プレゼント付!調布市・武蔵野市 リビング調査」
配信対象:調布市・武蔵野市在住/25歳以上/既婚



上手にマジックワードを散りばめる
 続いてマジックワード。文面に興味や好奇心を煽る言葉=マジックワード(限定、お墨付きなど)を散りばめ、それをフックにクリック率を高める手法である。知名度の低い会社やブランドであっても高いクリックを引き出すことができる。

 たとえば右のエステ商品のターゲティングメールは、世間で話題になっている人気商品で、しかも手に入りにくいといった状況を、象徴的な数字や言葉に置き換えてアピールすることで注目を集めた。マジックワードも使い方によっては「怪しさ」が先行してしまうが、効果を具体的に想像させるユーザーの声を入れることで信頼性を醸し出し、念押しのようにリンク先のURLや話題性を文末でも入れるが、フッタでは連絡先をキチッと掲載するなど細心の配慮が見える。マジックワードはその散りばめ方、信頼感とのバランスが一つのポイントになる。

  マジックワードを上手に活用した文例
マジックワードを上手に活用した文例
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件名:女優:AAAAAAさんおすすめのエイジングケア♪
配信対象:東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・和歌山・兵庫・京都・奈良在住/ダイエット・エステに興味ある女性/25歳以上



数字データ、会社紹介で信頼感を得る
 マジックワードとは別の意味で興味や好奇心をそそるのが数字データである。知名度の低い会社やブランドであっても、数字を効果的に利用して丁寧な文章で表現することによって説得力を高め信頼感を抱かせることできる。

 上手に信頼感を得ている例が右の求人関連のターゲティングメールである。文面をみると信頼感を与えるために最初に簡潔な自社紹介を行い、数字で説得力を演出している。さらに、記号を組み合わせて分かりやすい図式でモデルケースを説明するなど、文面の全体を通じて詳細や説明をきめ細かく行って信頼性をアピールしているのがわかるだろうか。

  信頼感を上手く演出している文例
数字データ、会社紹介で信頼感を得る
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件名:“JRタワーオフィスAAAA”でパソコン系の業務始めてみませんか?
配信対象:東京・神奈川・千葉・埼玉在住/男性/20〜28歳




◆成功するメールメディア広告

 成功するメールメディア広告は難しいと思われたかも知れないが、3つの事例を要約すれば「読んでもらえる仕掛け」と同時に「信頼してもらうためのきめ細かい配慮」をすることに他ならない。

 テクニックという意味でスキルが求められるのは前者だが、後者は人間関係を作るうえで普段から実践している方法論と大きな違いはなく、それが具体的な成果(クリック率やコンバージョンレート)に結びついてくるところも同じではないだろうか。

 第3話でも取り上げたように“労力をかければかけるだけ効果は付いてくる”というところにつながるように思われる。

 さてこれまで、メール広告への出稿、特に原稿制作ついての考え方を第3回、第4回で説明してきた。次回、第5回では「これが成功への近道! 段階的配信手法と成果」と題して、配信のタイミングや規模、頻度について効果的な方法を探っていきたい。


次回予告
  11月29日 第5回 これが成功への近道! 段階的配信手法と成果

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