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今回は調査・コンサルティングをおこなうGlidley & Companyがここ5、6年間のモバイルへの投資とM&Aの状況を整理したレポートを紹介しよう。
まず、モバイルへの投資が活発な背景からだ。同レポートでは世界のモバイル業界が大きな成長期待を持てる数字がまとめられている。
(1)2015年のモバイル関連市場規模は1,980億ドル
(2)モバイルの通信費(データプラン)の2011年から15年までの平均的な成長率(CAGR)は9%→ユーザがモバイル経由でのネット利用が拡大
(3)同期間でのモバイルコマーシャルのCAGRは39%。市場規模は310億ドル
(4)モバイル広告費のCAGRは44%。市場規模は210億ドルへ

では、投資が活発な分野はどのように分類されているのだろうか。同レポート(slide 7/27)で分類されている分野は次の4つだ。
(1)マーケティング・広告
(2)Eコマース
(3)コンテンツ・サービス
(4)ソーシャル
以下の図をみてほしい。分野毎の主要プレーヤーが整理されている。赤の点線で囲われている会社は1,000万ドル以上の投資を受けたベンチャー企業だ。

VCによる投資金額はどのように推移してきたのだろうか(slide 12/27)。リーマンショック後、2008、2009年と低迷し、2010年は急拡大しているのが見て取れる。2007年までの投資案件で、AdMobなど大型買収が出たことも後押ししているに違いない。

分野毎の投資金額の推移もみてみよう(slide 13/27)。2008年以降、ソーシャル関連の投資が急拡大しているのがわかる。

また、投資対象となっているテーマ、企業も様変わりしている(slide 14/27)。2007年までは初期のアドネットワークやテキストメッセージサービスなど基本的なプラットフォームになりそうなものが選ばれているのに対して、2008年以降は特定の分野(より細分化された分野)で成長の期待できる企業に投資されている。

では、その投資案件のExit、M&Aはどのような流れになっているのだろうか(slide 15/27)。2009年、2010年と金額が増えていることがわかる。2006年ごろに投資されたものがExitにつながっているのだろう。

同レポートでは、2008年以降にVCが投資した案件がこれから一気にExitしていくだろうと指摘している。前述した1,000万ドル以上の投資を受けた企業で、まだ、Exitに至っていないものがある。かなり大型のファイナンスをおこなった企業もあるので、上場も十分に期待できるだろう。
Exit先にはどんな大手企業があるのかみてみよう(slide 20/27)。上位からGoogle,eBay,Facebook,Yahoo。やはりというか上位4社はM&Aネタでよく見る顔ぶれだ。

そしてベンチャー企業がM&Aの対象になるためのアドバイスが3つ、次のようにまとめられている。
(1)その分野で1位か2位の企業が買収対象となりやすい。
(2)規模を最大限に拡大しよう。それがユーザベースかカバーする地域か、評価しやすい指標を最大限に伸ばすべき。
(3)イノベーションの先端を目指そう。絶えず先端を走らないといつの間にかマイスペースのようになる。
最後に結論としては「勝負はこれから。まだまだチャンス有り」ということ。ユーザのスマートフォン比率など、伸びる要素がまだまだ十分にあるからだ。
同レポートは非常に良くまとまっているので、ぜひ詳しく見てほしい。
(出典)
http://www.slideshare.net/Gridleyco/gridley-presentation-at-mobile-iab-marketplace-july-18-2011
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