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世界のモバイルアフィリエイト広告の現状と今後
July 22 , 2010 15:52
Satoshi Noda   |
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今回は世界におけるモバイルアフィリエイト広告の現状と将来性について議論したい。

日本ではモバイルアフィリエイト広告の拡大が続いている。矢野経済研究所の発表によると、2009年度の同市場規模は 359億円(前年比20%増加)。業界大手 Adways 社の業績も好調だ。

◆Adways

<平成22年3月期 モバイルアフィリエイト広告事業の売上高>

94.8億円(前期比72.8%増)

同社の決算短信では、モバイルアフィリエイト広告事業が拡大した背景を次のように説明している。

「ユーザの利用拡大を背景に、モバイル広告への出稿意欲が高いコンテンツプロバイダーや、モバイルサービスを展開する企業などからの出稿が増加したことにより、売上高及び利益が大きく拡大いたしました。」


世界におけるモバイルコンテンツ及びサービスも急速に立ち上がっており、日本と同じような経緯を得て成長していく可能性は高い。


「デジタルコンテンツをフックにしたモバイルアフィリエイト広告(Reword型)の活性化」

 Aurora Feint 社とFrank N. Magid Associates 社の発表によると、アメリカのモバイル経由によるバーチャルアイテムのダウンロード販売は、16,800万ドルに達しているという。アメリカ人の23%にあたる7,000万人はスマートフォンを保有しており、そのうち 3,150万人(45%)がゲームを利用している。さらにそのなかの 504万人(ゲームユーザの16%)は年間 41ドル(月間 3.4ドル)分のバーチャルアイテム・デジタルコンテンツを購入している。

ゲームを円滑に進めるにはバーチャルアイテムが必要となり、その獲得のために Reword型アフィリエイト広告を利用するというサービスはモバゲータウンのヒット以来、日本のモバイル広告業界ではとてもメジャーな手法だ。

日本のモバイルアフィリエイト広告の場合は、モバゲータウンなどアフィリエイト広告を掲載するサイトで利用できるポイント(ゴールド)・アイテムをフックにしている。これに対して、Tapjoy に代表されるアメリカのモバイルアフィリエイト広告は、特定のゲーム内で利用できるポイント・アイテムをフックにしている点で異なる。


「事例:Tapjoy の特徴と仕組み」

 Tapjoy(2008年設立) は、ゲームディベロッパーにバーチャルアイテムのショップや少額決済機能をアプリ内に含める機能を提供しているほか、アフィリエイト広告を掲載できるソリューションとしてサービス提供している点に特徴を持っている。(※親会社は、ソーシャルアプリ向けの広告プラットフォームを提供するOfferpal Media社)

この記事を書くにあたり、TapJoyの名義で出されているゲームを改めてプレーしてみたが、種類豊富な広告が掲載されている。

・無料アプリ
→ TapJoy が提供する他のゲームをダウンロードするとポイントがもらえる。

・有料アプリ
→広告を出稿している有料アプリをダウンロードするとポイントがもらえる。ゲーム単価は 350円から 600円くらいまでのものが掲載されている。

・その他サービスへの申込登録
→有料放送の DirectTV への申込、会員制有料サービス(Disney Movie Club,ゲームレンタル他)


◆アプリ向けアフィリエイトの仕組み

・ディベロッパーはゲーム内にバーチャルアイテムを利用する仕組み・ルールを作る。

・Tapjoy の SDK をアプリに組み込む。(※バーチャルアイテム・マネー・ダウンロードのトラッキング機能など必要なツールは Tapjoy から提供される)

・アプリがアップロードされると、Tapjoy の親会社 OfferPalおよび Tapjoy の持つアフィリエイト広告案件が表示される。

・コンバージョンごとに報酬が発生する。報酬(出稿金額)は無料アプリは 0.25ドル/DL。有料アプリ販売価格の 50%(2009年10月時点)。Tapjoy は上記報酬から一定のマージンを差し引く。

・コンバージョンは端末ID(UD-ID)をトラッキングすることでカウントしている。

◆パブリッシャーの収益

Tapjoy には広告を掲載するよりも出稿したいという広告主が多いらしい。理由は有料アプリのダウンロードが伸びれば伸びるほど儲かる仕組みが機能しているからである。

<105円のアプリの場合>
Appleの手数料:30%(31.5円)
Tapjoyの手数料:50% (52.5円)
広告主(アプリ)の収入:20% (21円)

<無料のアプリの場合>
無料アプリから有料アプリへのダウンロード数を計算する。無料アプリからのサービス利用でも見込まれるLTV(顧客生涯価値)を計算する。上記で計算される収入からコスト+報酬単価0.25ドルを引いて利益が出ていれば出稿する、ということになる。


「今後の海外のモバイルアフィリエイト広告の流れについて」

 Appleの発表によるとAppStore経由で販売された有料アプリは、14.3億ドル(2010年6月時点)だそうだ。ここまでに要した期間は、2008年7月のサービス開始からたったの2年だ。

昨年から実装されたアプリ内課金もソーシャルアプリのスマートフォンアプリ化でさらに加速する可能性が高く、Reword型モバイルアフィリエイト広告の伸びも加速するに違いない。

海外のモバイルアフィリエイト2巨頭のもう片方「Flurry(旧Pinchmedia)」の
伸びも凄い。下記のコラムも合わせて参考にしていただきたい。

Flurry formally launches AppCircle to cross-sell mobile apps
(※VentureBeat)

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