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早いもので2012年もすでに半ばを過ぎ、下半期に突入した。そこで今年の上半期にVentureNowで取材したファイナンス関連のニュースから大まかな傾向を簡単にまとめてみたい。
ちなみに昨年はシードラウンドへの小口投資がブームとなったこともあり、2011年下半期だけで 37件のファイナンス関連記事を掲載した。その大半は500万〜数千万円の規模で、億単位の案件は数える程しかなかった。
増え始めた数千万円規模の資金調達
すべてのベンチャーファイナンスを網羅できている訳ではないが、今年上半期に VentureNowに掲載したファイナンス関連記事の総数は 25本。2011年下半期の7割程度に留まった。一方、特徴的だったのは数百万円規模の調達が極端に減り、数千万円規模のものが目立つようになってきたことだろう。
中でも全国展開を開始するインターネット家電ベンチャーのガラポンや、年間1万社への法人向けソーシャルネットワークの導入を掲げるトークノート、アーティストとファンを結ぶWebサービスの拡大を図るブレインシンクなど、シリーズB以上の資金調達も増えてきたように思う。
数年後のIPOを目指したベンチャーも目に付くようになってきた。ジャフコから約1億円を調達したソーシャルコマースのアラタナや、ニッセイ・キャピタルら3社から総額2億円を調達したファッション系EC支援のダイアモンドヘッドなどもそうだ。
IPOの意思は明確にはしていないが、「漫画全巻ドットコム」の海外展開を視野に入れたTORICOも、ITVから2億円を調達している。
ガラポン、ブロードメディアから7,950万円調達。全国展開を加速
http://www.venturenow.jp/news/2012/06/08/1650_018122.html
トークノート、サイバーエージェントから資金調達。1年で1万社導入へ
http://www.venturenow.jp/news/2012/04/05/1614_017870.html
ブレインシンク、三井住友海上キャピタルから約6,000万円を調達
http://www.venturenow.jp/news/2011/12/16/1641_016881.html
ソーシャルコマースのアラタナ、ジャフコから1億円調達。2016年IPO目指す
http://www.venturenow.jp/news/2012/03/29/1356_017807.html
ダイアモンドヘッド、ニッセイらVC3社から2億円調達 ― 2014年IPO目指す
http://www.venturenow.jp/news/2012/04/24/1142_017976.html
「漫画全巻ドットコム」のTORICO、ITVから2億円を調達
http://www.venturenow.jp/news/2012/06/04/1600_018104.html
ソーシャル系BtoCは食傷気味。2012年下半期は電子書籍などのBtoBサービス
インフィニティ・ベンチャーズLLPから約6千万円を調達したMUSE&Co.もそうだが、7.8兆円(2010年度)ともいわれる国内のBtoC EC市場をバックとした、インターネット通販関連企業の方が出資する側も大きな金額を出しやすいのだろうか。
同じEC関連として、つい先日、楽天が電子出版に関する発表をおこない、数年前から何度も耳にしてきた「電子書籍元年」という言葉が三木谷氏の口から発せられた。「またか」と思うよりも先に「もしかして今年こそは」と感じたのは、産業革新機構が出資した出版デジタル機構が今春から動き出したからだ。
出版デジタル機構の発起人には、講談社や小学館、集英社などの大手出版社などが名を連ね、中小規模の出版社でも参入しやすい中立的な電子出版インフラの提供をおこなうという。
すでに出版デジタル機構とビットウェイが電子書籍取次・配信システムの構築を発表しているが、ソーシャル○○というBtoCサービスがやや食傷気味になっているなか、下半期は電子書籍などの成長市場に絡んだ、BtoBサービスを提供するITベンチャーが大きな資金を調達していくのではないかと予測する。
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